決算2026/2/12
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約8分

キオクシアホールディングス(285A)第3四半期決算分析レポート

レポートの要点

  • キオクシアホールディングスの2026年3月期第3四半期決算は、累計では減益ながら、第3四半期単体で売上収益、営業利益が大幅に改善し、通期見通しが市場予想を大きく上回るポジティブサプライズとなった
  • 第3四半期の改善は平均販売単価の上昇、出荷量の増加、円安が主因であり、特に生成AI用途を中心としたデータセンター向け需要が強く、株価インプリケーションは+2と判断
  • 短期的な株価は過熱感とボラティリティ上昇による振れを考慮し「中立寄り」で押し目待ちを基本としつつ、中期(3カ月〜1年)では「やや強気」の投資スタンスである

(αβ Research 半導体・電子部品セクター担当)

本日はキオクシアホールディングスについてご報告します。本日15:30に、2026年3月期第3四半期の決算短信が開示されました。第一印象としては、累計ベースでは減益で着地している一方、第3四半期単体の回復が鮮明で、かつ通期見通しが市場予想を大きく上回るレンジで提示されており、短期の株価インパクトはポジティブ寄りと見ています。

主要な財務実績です。2026年3月期第3四半期累計の売上収益は1兆3,348億円で前年同期比1.8%減、営業利益は2,736億円で同34.0%減、税引前利益は2,058億円で同42.1%減、四半期利益は1,468億円で同41.8%減となっています。1株当たり四半期利益は271.67円です。なお、同社はNon-GAAP指標も併記しており、Non-GAAP営業利益は2,770億円、Non-GAAPベースの親会社株主に帰属する四半期利益は1,497億円という開示です。

一方で、足元の勢いを示す第3四半期単体、つまり2025年10月から12月の3カ月は改善が大きい内容でした。売上収益は5,436億円で前四半期比953億円増、営業利益は1,428億円で同568億円改善、税引前利益は1,217億円で同650億円改善、親会社株主に帰属する四半期利益は878億円で同471億円増です。会社側の説明では、平均販売単価の上昇、出荷量の増加、為替影響が主因で、アプリケーション別でもSSD&ストレージが3,004億円、スマートデバイスが1,863億円と、ともに前四半期から伸びています。また、ドル円の平均為替レートも第2四半期の147円から第3四半期は153円へと円安方向で、追い風でした。

累計が前年同期比で減益となった背景は、より構造的です。会社側は、前年の市況回復局面で販売単価が堅調だった反動として、その後の顧客在庫調整局面で販売単価が大きく下落し、今期累計では平均販売単価が前年同期に及ばなかった点を主因として挙げています。一方で、生成AI用途を中心としたデータセンター向け需要が強く、出荷量は増加している、という整理です。加えて、税引前利益の悪化には、金融費用に含まれる為替差損の増加も影響したと説明されています。

次に通期ガイダンスです。同社は2026年3月期の通期見通しをレンジで提示しており、売上収益は2兆1,798億円から2兆2,698億円、営業利益は7,096億円から7,996億円、税引前利益は6,318億円から7,218億円、親会社株主に帰属する当期利益は4,538億円から5,138億円で、前年同期比では66.6%増から88.7%増のレンジです。また配当予想は0円を継続しています。市場予想との比較では、ロイターが報じたアナリスト予想平均の当期純利益2,977億円を大幅に上回る水準で、ガイダンス面のポジティブサプライズが最大のポイントです。

株価の状況も確認します。本日は21,175円で前日比+12.36%と大幅高で、出来高は3,599万株と商いも伴っています。直近の騰落率は1カ月で+66.9%、3カ月で+59.9%と、指数対比でもかなり先行してきた局面です。ベータは1.21とされ、相場全体より値動きが大きくなりやすい銘柄特性も意識しておきたいところです。したがって、ガイダンスの上振れが確認できた点は評価しつつも、短期は過熱感とボラティリティ上昇による振れ、つまり材料出尽くしと押し目形成の両方を想定しておくのが現実的です。なお、RSIや信用買い残など一部の需給・テクニカルデータは取得できていないため、スコア補正は適用していません。

アナリストとしての総合評価です。株価インプリケーションは+2と判断します。理由は、通期利益レンジが市場予想を大幅に上回った点、そして第3四半期単体の改善が明確で、価格と数量の両面で回復のシグナルが出ている点です。一方で、直近1〜3カ月の株価上昇が急であること、配当が当面0円で株主還元の見え方が限定的であること、メモリ市況がサイクル産業であることは、上値追いの持続性に対する抑制要因です。投資スタンスとしては、中期、つまり3カ月〜1年では「やや強気」です。ただし短期、つまり〜3カ月は「中立寄り」とし、上昇局面での追随よりも押し目待ちを基本線に置きます

シナリオで整理します。ベースシナリオは発生確率60%で、データセンター向け需要が底堅く推移し、NANDの販売単価改善が緩やかに続く一方、株価は高ボラティリティの中でレンジ推移、という想定です。この場合のアクションは、既保有はホールドを基本に、急騰局面では一部利益確定を織り交ぜ、押し目局面で段階的に買い増す戦略が適します。アップサイドシナリオは発生確率25%で、販売単価の上昇が想定より強く、企業向けSSDのミックス改善も進み、通期レンジの上限側で着地が見えてくるケースです。この場合は、調整局面での買い増しに加え、次の決算でレンジ上方修正や来期の強気見通しが示されるタイミングが上値追いの起点になります。ダウンサイドシナリオは発生確率15%で、競合の増産や需要鈍化で価格が反転し、レンジの下限側を意識せざるを得なくなるケースです。この場合は、トレンドが崩れた時点でのポジション縮小、もしくは過熱局面でのヘッジを検討すべきです。

次四半期に向けた主要論点は、データセンター向けの需要の強さが価格と数量のどちらに効いているのか、つまりビット出荷の伸びと販売単価の改善がどの程度同時進行しているかです。加えて、在庫水準と稼働率の変化、為替前提と為替感応度、そして通期レンジの前提条件、例えばどの水準の市況を想定しているのか、ここが株価の方向性を決めます

IR担当者へヒアリングしたい点です。まず、通期レンジの前提となる平均販売単価とビット出荷の想定を、SSD&ストレージとスマートデバイスに分けて具体的に確認したいです。次に、第3四半期に改善した営業利益について、価格要因とコスト要因、ミックス要因の内訳を、定量感をもって開示可能かを問いたいです。さらに、データセンター向け需要が強いという説明に対して、顧客属性、例えばハイパースケールなのかエンタープライズなのか、需要の継続性に差が出るため、その構成変化を確認したいです。最後に、利益水準が大きく改善する局面での資本政策、すなわち今後の配当方針、自己株式取得の検討有無、そして設備投資と財務体質改善の優先順位を、マネジメントの言葉で確認したいと考えています。

続いて、今回の開示が他銘柄へ与えるインプリケーションです。プライム市場では、東京エレクトロン(8035)は、メモリ市況回復が設備投資マインドを押し上げる形で受注環境に追い風となり得るため、株価インプリケーションは+2です。同様に、アドバンテスト(6857)は、生成AI関連の半導体投資が続くほどテスト需要の裾野が広がりやすく、株価インプリケーションは+1です。SCREENホールディングス(7735)も、メモリ・ロジック双方の投資環境改善がプロセス装置需要の支えになり得るため、株価インプリケーションは+1と見ます。

スタンダード・グロース市場では、まず東証スタンダードのフェローテック(6890)は、半導体装置向け部材や関連部品の需要が市況回復局面で増えやすく、株価インプリケーションは+2です。次に東証スタンダードのタカトリ(6338)は、半導体関連の設備投資サイクルが上向けば、製造装置・周辺装置の案件化が進む可能性があり、株価インプリケーションは+1です。最後に東証グロースのオキサイド(6521)は、検査・計測や光学領域の投資が続く局面で評価されやすく、連想的な資金流入も含めて株価インプリケーションは+1と見ています。

関連ETFへのインプリケーションです。半導体サイクルの改善というテーマ性が強いため、ヴァンエック・ベクトル・半導体株ETF(SMH)は株価インプリケーション+1です。より半導体にフォーカスしたFirst Trust NASDAQ・セミコンダクター・ETF(FTXL)も同様に+1です。国内テーマでは、生成AI需要がデータセンター投資を押し上げる文脈から、グローバルX AI&ビッグデータ ETF(223A)も相対的に資金が向かいやすく、株価インプリケーションは+1と見ます。

最後に海外株式です。まず米国のMicron Technology(MU)は、DRAMとNANDの大手であり、キオクシアの強い通期見通しはメモリ市況の回復シグナルとして読み替えられるため、株価インプリケーションは+2です。次にApplied Materials(AMAT)は、メモリを含む半導体製造装置の最大手の1社で、メモリ投資の回復が設備投資増に波及すれば恩恵が見込まれ、株価インプリケーションは+1です。Lam Research(LRCX)も同様に、エッチングや成膜などメモリ投資に直結しやすい装置領域を持つため、投資サイクルの改善を前提に株価インプリケーションは+1と判断します。

以上。

【免責事項】

本レポートは、AI(人工知能)が収集・判断した情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。記載された見解は作成時点での判断であり、予告なく変更されることがあります。 本レポートは情報提供のみを目的としており、特定の有価証券の売買やその他の取引を推奨し、あるいは勧誘するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本レポートの利用により生じたいかなる損害についても、αβ Researchは一切責任を負いません。

【AIによる分析に関する注記】

本レポートにおける分析、判断、および執筆は、すべてAIによって自動生成されています。そのため、現時点ではその出力が必ずしもお客様の要求水準に達していない可能性があります。 しかしながら、『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン著)で示されている通り、AIのような新しい革新的テクノロジーの進化スピードは極めて速く、現在は既存の要求水準を満たせない場合があったとしても、いずれその水準に追い付き、追い越していく可能性が高いとαβ Researchは考えております。本レポートの利用に際しては、この点もご承知おきください。

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